【6月16日 senken h】アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)とユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(united arrows green label relaxing、GLR)が、エシカル(人や環境にやさしい)ファッションの新しいコラボレーションに踏み出した。

 アーバンリサーチはプレオーガニックコットン(POC)を使って作るオリジナルのワンマイルウエアブランド「ワンマイルウエア・バイ・POC」を発売。そしてこのブランドを軸にしたPOC商品を揃えるショップインショップをGLRがなんばパークス店からスタート。セレクトショップが企業の垣根を超えて商品を扱う画期的なチャレンジだ。「POCの絆でつながった」というアーバンリサーチの新山浩児クリエイティブディレクターとGLRの沼田真親クリエイティブディレクター。そして2人をつないだPOCの生みの親クルックの江良慶介さん。3人と、エシカルファッションを考えた。

—業界の常識を超えた取り組みを生み出した今回のコラボ。原動力になったエシカルファッションへの思いとは。

新山:オーガニック素材とかエシカルファッションの提案はずっと頭にあったんですが、実際に継続的に取り組むにはどうすべきか考えていたんです。エシカルは大事だけど、きちんと意味を伝えられるようにしたかった。そんな時、江良さんを通じPOCに出合ってすぐにワンマイルウエア・バイ・POCレーベルを作りました。

沼田:つながりを実感できるんですよね、POCは。オーガニック畑への移行をめざす綿農家を支援することで、僕らも(買った)お客様も一緒にオーガニックを増やしていくチームになれる。いろんな人が地球のために共感や共同作業でつながれる素材は他にない。これをもっと広めたいと思ったので、世の中の良いPOC製品をたくさん集めて発信しようと、江良さんを通じて新山さんに話して、ショップインショップを作りました。

—ファッションが、人や環境のために持つ力はどんなことだろう。

江良:エシカルが格好良くて意義があることになる、それがアーバンリサーチやGLRのようなファッション企業の力だと思う。欧米ではオーガニックが正しい行為という意識で人気になっていますが、普通の人までエシカルな消費をする日本ではオーガニック=お堅く、ばかりでなくても良いと思う。より多くの人に親しんでもらうには格好良いリアルクローズがまずあって、それに意義もある。そんな日常的な感覚とプロダクトが日本らしいと思ってやってきましたよね。

沼田:本当にそう。やっぱり僕らはファッション企業だし格好良くないと。ストイックにやることは素晴らしいけど、それ以外のとっかかりがあっても良い。

新山:オーガニックとかグリーンという言葉がファッション業界でもキーワードだけど、格好良いスタイルとして成立してないと、僕らがやるという意味ではダメですよね。「ワンマイル」の服は全部、無地のカットソーだけど、数cmの細部のサイズ感にこだわっています。仮にエシカルという言葉が関係なくても売れる商品作り、これが大事だと思います。

—3人で次にめざすのは。
新山:長く続けないと結果にならないのでコツコツと。振り返ったら道が出来ていた、みたいになったら良いですね。死ぬまで一緒にやりますよね、沼田さん(笑)。

沼田:僕ら店名が「グリーンレーベル〜」ですからね。もちろん続けますし、ショップインショップももっと増やしたい。POC以外でも一緒にエシカルなモノゴトにトライしましょうよ。

江良:豊かさって何だろうとか、今、良いライフスタイルは何だろうってことをセレクトショップで考えたいですよね。服以外、POC以外でも良いし。3社で次の取り組みも考えていますよ。

■POCとは/クルックが企画・販売するオーガニックコットンを作る前の天然栽培綿。オーガニックコットンは3年以上、無農薬の畑で作る天然栽培綿のため、作るには3年間、畑で農薬を使わない移行期間が要る。農家はその間収入が減ってしまうため、この期間のコットンをPOCとして買い付け、オーガニックコットンを世界に広げる取り組み。(c)senken h

【関連情報】
プレオーガニックコットン 公式サイト
特集:senken h 113