【6月4日 AFP】内戦状態に陥りつつあるイエメンで3日、反体制勢力が大統領府にあるモスクに砲撃し、同国のアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領が負傷した。

 サレハ大統領が率いる与党・国民全体会議(General People's CongressGPC)は、AFPの取材に、サレハ大統領が「後頭部に軽傷を負った」と述べた。

 首都サヌア(Sanaa)の国防省病院で治療を受けているサレハ大統領は、3日夜に国営テレビで音声声明を発表。「わたしは無事だ。健康状態も良い」と語り、砲撃で7人が死亡したと述べた。

 砲撃でアリ・ムハンマド・ムジャワル(Ali Mohammed Mujawar)首相も顔にやけどを負った。また、大統領に近い情報筋によると、ラシャド・アリーミ(Rashad al-Alimi)副首相(国防・治安担当)が「重傷」を負ったという。(c)AFP/Jamal al-Jabiri