【5月29日 AFP】ドイツの醸造団体や政治家、著名人らが、16世紀に制定された「ビール純粋令」をユネスコ(UNESCO)の無形文化遺産に登録しようと、運動を始めた。

 ドイツ純粋ビール機関(DIRB)は25日の年次総会後、「500年近く前に制定されたビール純粋令は、世界最古の飲食物規制の1つだ」と表明。「(純粋令は)純粋でおいしい、高品質なビールを、とても長い間、消費者に保証してきた。ビールは現在も、そしてこれからも、ドイツの国民的飲料であり続けるだろう」と述べた。

 ドイツのビール純粋令は1516年に制定された。ビールは麦芽とホップ、酵母、水のみを原料として、調味料や保存料などの人工添加物を入れてはならないと定めている。

 ユネスコの無形文化遺産に登録されたものとしては、スペインのフラメンコや、イランのじゅうたん、マヨルカのシビル聖歌、トルコのオイル・レスリング(油相撲)、フランス料理などがある。(c)AFP