【5月23日 AFP】アイスランドのグリームスボトン(Grimsvoetn)火山の噴火による火山灰の影響で、デンマーク領グリーンランドの一部空域が閉鎖された。デンマークの航空管制当局者が23日、明らかにした。グリームスボトン火山が21日に噴火して以降、空域が閉鎖されたのは初めて。

 デンマーク航空管制当局ナビエアー(Naviair)の広報担当者はAFPの取材に、アイスランドの火山噴火によりグリーンランド東岸に火山灰が拡散したため、22日夜にクルスク(Kulusuk)の北から東部のコンスタブル・ポイント(Constable Point)にわたる高度6000メートルまでの空域を閉鎖したと語った。

 一部空域の閉鎖は、少なくともグリニッジ標準時23日午前12時(日本時間同日午後9時)までは続くという。ナビエアーはグリーンランド上空6000メートルまでの空域を管轄しており、6000メートル以上はカナダとアイスランドが担当している。欧州各国の航空当局も火山灰の拡散状況の監視を続けている。(c)AFP