【5月23日 AFP】10-11イングランド・プレミアリーグは22日、シーズン最終戦が各地で行われ、ブラックプール(Blackpool FC)とバーミンガム・シティ(Birmingham City)の降格が決定し、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)とウィガン(Wigan Athletic)が残留を決めた。

 プレミアリーグ初参戦だったブラックプールは、王者マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に2-4で、バーミンガム・シティはトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に1-2でそれぞれ敗れ、降格が決まった。

 ドラマの中心となったのはウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)の本拠地モリニュー・スタジアム(Molineux Stadium)だった。前半だけでブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)に0-3とリード奪われたものの、ウルブスは後半にジェイミー・オハラ(Jamie O'Hara)が1点を返すと、同42分にはスティーヴン・ハント(Stephen Hunt)がさらに得点を返し、2-3とした。

 この時点で、バーミンガムがトッテナムと1-1の同点だったため、ハントのゴールによってウルブスはバーミンガムを得失点差で1上回り、残留できる順位にあった。しかし、トッテナムは後半ロスタイムにロマン・パフリュチェンコ(Roman Pavlyuchenko)がこの試合2得点目となるゴールを挙げて1-2とし、バーミンガムの降格を決定的なものとした。

 19位で最終戦を迎えたウィガンはウーゴ・ロダジェガ(Hugo Rodallega)のゴールによって1-0でストーク・シティ(Stoke City)を破り、降格圏からの大脱出を成功させた。ウィガンは前週のウェストハム(West Ham)戦での3-2の逆転勝利に続き、今季初の連勝を収めた。

 上位陣では、マンチェスター・シティ(Manchester City)がボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)を2-0で下し3位を確定させ、欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)の本戦出場権を獲得、2-2でフラム(Fulham)と引き分けたアーセナル(Arsenal)は4位に終わり、チャンピオンズリーグは予選から出場することとなった。

 また、2位チェルシー(Chelsea)は0-1でエバートン(Everton)に敗れ、リバプール(Liverpool FC)は0-1でアストン・ビラ(Aston Villa)に敗戦を喫して6位に沈み、欧州カップ戦の出場権を手に入れることはできずにシーズンが終わった。(c)AFP