【5月21日 AFP】22日に東京で開かれる日中韓首脳会談を前に、韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領と中国の温家宝(Wen Jiabao)首相が同日、東日本大震災の被災地を訪れた。

 李大統領は宮城県名取市を訪問し、津波が残したがれきの前で献花して犠牲者を追悼した後、宮城県多賀城市の避難所を訪問した。NHKによると、ネービーブルーの作業服姿の李大統領は記者団に対し、震災でショックを受けた子どもたちを支援したいと語り、日本が震災から早期に復興することを望むと述べた。

 時事通信(Jiji Press)によると温首相は名取市の倒壊した建物の前で献花し、日本は国際社会の助けを受け再建すると信じていると述べた。温首相は避難所となっている名取市の館腰(Tatekoshi)小学校も訪問して被災者を激励した。

 中韓両首脳はその後福島市内へ向かい、深刻な放射能漏れ事故を起こした福島第1原発から約60キロ離れた避難所で菅直人(Naoto Kan)首相と合流した。

 日中韓首脳会談では、日本の復興支援への協力を確認するとともに、防災分野での協力や食品の安全、貿易問題などが話し合われるとみられる。(c)AFP/Toshifumi Kitamura