【5月21日 AFP】米国の一部の人びとの間でこのところ「世界の終末が近い」という噂や予言が広がっているが、米疾病対策センター(CDC)は今週、公式ブログに「たとえ『ゾンビによる世界の終末』が来ようとも備えることはできる」という、ユーモラスな防災アドバイスを掲載した。

 米疾病対策センターのアリ・カーン(Ali Khan)医務総監補が書いたアドバイスは、「わたしたちが備えることができる緊急事態にはいろいろなものがあります。『ゾンビによる世界の終末』を1つの例として取り上げてみましょう」と始まる。

「あなたはこれを読んで笑っているかもしれませんが、その時が来れば読んでおいて良かったと思うでしょう。現実の緊急事態にどう備えるか、いくつかのことも学べるかも知れません」(アドバイスの冒頭より)

 カーン氏は、「(映画や文学といった)大衆文化の中で『ゾンビ』が市民権を得るにつれ、ゾンビによる世界の終末が訪れるかもしれないという考えが現実味を帯びてしまった」例をいくつも挙げた。

 そして「ゾンビがいない避難所を見つけるまでの数日間」を乗り切れるよう、自宅に飲料水や食料、必要品などの災害セット一式を用意しておくよう勧め、「こうしておけば自然災害の際にも、避難所に入ったり、電気や水道が復旧するまでの時間を稼げるでしょう」と助言した。

 また、避難場所までのルートを覚えておくことや、家族が落ち合う場所や緊急連絡先を決めておくことも大切だという。

 カーン氏は「万が一、ゾンビが街中をうろつくような事態が発生しても、米疾病対策センターは病気が流行した時と同じくきちんと調査を実施します」と請け合っている。(c)AFP

【参考】米疾病対策センター(CDC)の防災アドバイス(英語)