【5月21日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は20日、米ホワイトハウス(White House)でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と約90分間にわたり会談した。

 会談後、オバマ大統領とともに記者団の前に姿を現したネタニヤフ首相は、パレスチナとイスラエルが相互に土地交換し、将来のパレスチナ国家とイスラエルとの境界は、イスラエルと1967年の第3次中東戦争前の境界線を基本とすべきというオバマ大統領が前日の演説で表明した提案を明確に拒否した。

 ネタニヤフ首相はオバマ大統領をしっかりと見据え、「和平のために妥協する用意はあるが、イスラエルが1967年当時の境界線に戻ることはできない。そのような境界線を防衛することができないからだ」と明言した。

 イスラエルは、67年当時の境界線に戻せば、現在イスラエル国民が暮らしている場所が危険にさらされ、ヨルダン川西岸や東エルサレムのユダヤ人入植者数十万人が生活の場から追われることになると主張している。

 ネタニヤフ首相がユダヤ人の苦難の歴史について講釈するなどオバマ大統領に対して攻撃的な態度を取ったことから、米政府の高官が立腹したように見える一幕もあった。

 ただしネタニヤフ首相は、オバマ大統領が演説で提案したパレスチナとの土地交換については言及しなかった。米政府はイスラエルが狭い意味での67年当時の境界線に戻るべきだとは決して述べていないと強調している。

 ネタニヤフ首相がオバマ大統領の提案について意図的に誤った解釈をしたと思うかと尋ねられたジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は、そうした見方は「興味深い」と述べた。(c)AFP/Stephen Collinson