【5月19日 AFP】米国のあるキリスト教原理主義団体が21日に「審判の日」がやってくると主張している。イエス・キリスト(Jesus Christ)が再臨し、神に選ばれたあなたは天国に昇るとしよう。では、あとに残された大切な家族の一員であるイヌやネコはどうなる?

 そんな心配をするキリスト教徒に「あなたの心の重荷を取り除きます」とウェブサイトで呼びかけているのは、米企業エターナル・アースバウンド・ペッツ(Eternal Earth-Bound Pets、永遠に地上にいるペットたち、という意味)。同社は米国の26州で事業を展開している。

 既に259人が、最後の審判後に残されたペットの世話をするサービスの利用を申し込んでいる。料金は1匹目が135ドル(約1万1000円)、同一世帯の2匹目以降は1匹あたり20ドル(約1600円)だ。

 地上のキリスト教徒が天に挙げられる「携挙」が起こったら、同社の共同創立者バート・センター(Bart Centre)氏が救出スタッフ全員に連絡し、救出スタッフが顧客の家へ車を走らせて契約書に書かれているペットを助け出して自宅に連れ帰って飼い主となり、ペットが死ぬまで愛情を注ぐ手はずになっている。

「携挙が起こった時だけです。21日に弊社として何らかの行動が必要になると考えているわけではありません」とセンター氏。 

 マヤ暦が世界の終わりを2012年12月と予言していることをかんがみ、契約は10年間有効になっている。なお、ペットの救出スタッフは全員が無神論者だと宣言しているので、地上に残ることは保証されている。(c)AFP