【5月18日 AFP】中国で、畑に実ったスイカが次々と「爆発」する奇妙な現象が起きている。植物の成長促進に使われる農薬が原因の可能性があり、中国における食品安全の問題が改めて浮き彫りとなっている。

 国営中央テレビ局(China Central TelevisionCCTV)によると、スイカの爆発現象が起きているのは、江蘇(Jiangsu)省丹陽(Danyang)のスイカ畑。今月初めに植物成長促進剤のホルクロルフェニュロンを散布したところ、その数日後に収穫期を迎えていたスイカが、次々と自らはじけて割れてしまった。

 スイカ農家の男性は、「7日の朝には80個のスイカが割れているのを確認した。だが、午後には(割れたスイカが)100個に増え、2日後には数えるのをやめた」とCCTVに語った。

 最終的には、収穫の3分の2以上に相当する50ヘクタール分のスイカが台無しになってしまったという。

 農業におけるホルクロルフェニュロンの使用は、中国では法的に認められているが、米国の場合はブドウとキウイフルーツ栽培に限られている。

 一方、CCTVなどの中国メディアは、ホルクロルフェニュロンを使用していないスイカ農家でも同じ現象が起きていると報じ、専門家の話として、日照りが続いた同地で突然に豪雨が降ったことが「スイカ爆発」の原因との見方を伝えている。

 実はスイカがはじける現象は、皮が薄い種において珍しいことではない。だが、江蘇省での現象は、消費者の目には、化学物質に著しく依存する中国農業と、これを黙認し続ける当局がもたらす問題の一例と映るだろう。(c)AFP