【4月30日 AFP】スペインのバルセロナ(Barcelona)で、浜辺から水着のままで市内を歩く観光客たちは、これから厳しい罰金を科されることになる。

 市議会は29日、「公共の場所で裸や裸に近い姿」でいることの禁止を賛成多数で決めた。水着の着用は水泳プール、砂浜、隣接する道路、浜辺ぞいの遊歩道に制限される。

 ヌーディストは砂浜の指定地域外にそのままの格好で出ると、300~500ユーロ(約3万6000~6万円)の罰金を科される。また、男女問わず水着姿で市内の路上を歩くと120~300ユーロ(1万4000~3万6000円)の罰金を科される。

 バルセロナ市当局によると、「公共の場所にいる住民との共存を確保する」ことがねらいだという。バルセロナ市当局では、ことしに入ってから、市内での水着姿を慎むよう呼び掛けるポスターを各地に張っていた。

 この動きに、「ヌーディズム」の擁護者たちは、「22年前のヌード違法化よりもひどい禁止だ」と激怒している。

 一方、観光ショップのオーナーからは、歓迎の声もあがっている。あるTシャツショップの店員は「(水着姿が)市内にどんどん増えてたから、処罰されるというのは良いことだと思うよ」と語った。(c)AFP