【4月26日 AFP】世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア(Preah Vihear)」に近いタイ・カンボジアの国境未確定地域で26日、交戦があった。

 タイ軍の発表によると、交戦は午後1時30分(日本時間同日午後3時30分)ごろ始まり、約30分間続いた。タイ軍とカンボジア軍の双方は、互いに相手が先に攻撃を始めたと発表した。

 2008年7月にプレアビヒア寺院が世界文化遺産に指定されたことを機に両国関係は緊張し、ことし2月にはプレアビヒア寺院の近くの戦闘で10人が死亡していた。

 今月22日、プレアビヒア寺院から西に約150キロの国境付近の2か所の寺院遺跡付近で戦闘が再発し、22日から今日までに少なくとも13人の兵士が死亡したほか、戦闘を避けるため付近の住民数万人が避難している。(c)AFP/Janesara Fugal