【4月25日 AFP】ドイツ西部フルダ(Fulda)で、妊娠21週と5日で生まれた超未熟児の女児が20日、退院した。病院は23日、最も短い妊娠期間で生まれ、生き延びた未熟児として、世界記録に並んだと発表した。

 フリーダ(Frieda)という名のこの女児は、前年11月7日、妊娠21週と5日で超未熟児として誕生。身長は28センチ、体重460グラムしかなかった。

 退院時の身長は50センチ、体重は3.5キロだった。フリーダには双子の兄弟キリアン(Kilian)がいたが、誕生後数日で死亡している。

 記録によると、これまでも誕生時の体重が300グラム以下など、フリーダよりも低体重の未熟児例はあるが、フリーダは最も短い妊娠期間で生まれた。他には、1987年にカナダのオタワ(Ottawa)で生まれた未熟児が、フリーダと同じ妊娠期間で生まれているという。

 一般的に、妊娠22週未満で生まれた未熟児は、肺や心臓、脳などの発が不十分なために生存率が極めて低いとされている。(c)AFP