【4月18日 AFP】1630年、英国のチャールズ2世(King Charles II)が生まれた日に、日中にもかかわらず星が輝いて見えたという伝説がある。

 歴史家たちはこれまでこの伝説について、清教徒革命で処刑された父親のチャールズ1世(King Charles I)から王位を継承したチャールズ2世の王位の正統性を示すために作られたプロパガンダだとみてきた。

 だが、18日に英ウェールズ(Wales)で開かれる英国王立天文学会(Royal Astronomical SocietyRAS)で発表される研究によると、この星は、実際にチャールズ2世が生まれた日の空に輝いていた可能性があるという。

 イングランド北部、ヨークシャー博物館(Yorkshire Museum)の元天文学キュレーター、マーティン・ルン(Martin Lunn)氏と、米国の研究者ライラ・ラコッチー(Lila Rakoczy)氏は、この星が超新星「カシオペヤ座A(Cassiopeia A)」だった可能性があると述べる。

 巨大な星だったカシオペヤ座Aは超新星爆発を起こした。その際の光は約1万1000年かけて17世紀に地球に到達したと2人は言う。現在のカシオペヤ座Aは「超新星残がい」として知られている。

 17世紀にこの超新星爆発を目撃したという記録は多いが、その多くは17世紀後半の約30年に集まっている。

 ルン氏とラコッチー氏はさまざまな証拠を再検証したところ、超新星が発生した年代を特定するために現在よく使われている方法に疑問を持つと同時に、チャールズ2世が誕生した1630年の5月29日にこの超新星が見えていた可能性も浮上したという。(c)AFP