【4月18日 AFP】10-11イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)対リバプール(Liverpool FC)。試合は1-1の引き分けに終わった。

 クラブの経営権を握った米国人実業家のスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏がスタンドで試合を見守る中、アーセナルは後半ロスタイム8分にセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)がペナルティエリア内でリバプールのジェイ・スピアリング(Jay Spearing)に倒されて得たペナルティキック(PK)をロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)が決め、勝利を手にしたかと思われた。

 しかし、冷静さを保つことのできなかったアーセナルには思わぬ展開が待っていた。今度はリバプールのルーカス・ペッツィーニ・レイヴァ(Lucas Pezzini Leiva)がエマヌエル・エブエ(Emmanuel Eboue)にエリア内で倒されてPKを獲得。これを同ロスタイム12分にディルク・カイト(Dirk Kuyt)が決め、リバプールが同点とした。

 直近3試合のホームゲームを全て引き分けとした2位アーセナルは、リーグ戦6試合を残して首位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差が6となった。

 PKの判定に怒りをあらわにしたアーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は「最後に不当な扱いを受けた気分だ。ロスタイムは8分のはずだった。そもそも私はPKだったとも思っていない。ルーカスは、エブエの前で走るのをやめるという頭脳的なプレーをみせた。ただ、これを受け入れて戦い続けなくてはならない」と語っている。(c)AFP/Mike McGrath