【4月18日 AFP】イングランド、FAカップ2010-11(FA Cup 2010-11)は16日と17日に準決勝の2試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City、以下シティ)とストーク・シティ(Stoke City)が決勝進出を決めた。

 シティは、ヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)のゴールで地元のライバルであるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、以下ユナイテッド)を1-0で下し、決勝進出を決めた。

 後半7分、ユナイテッドのマイケル・キャリック(Michael Carrick)のミスをついてヤヤ・トゥーレが得点を挙げたシティは、35年ぶりのトロフィー獲得に向けて前進した。一方のユナイテッドは国内リーグで首位に立ち、欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)では準決勝に進出したものの、ポール・スコールズ(Paul Scholes)がパブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)への危険なタックルで退場処分となったこともあり敗戦を喫し、1998-99シーズン以来となる3冠達成への希望がついえた。

 シティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、試合終了の瞬間に勝利の喜びを隠し切ることはできなかった。マンチーニ監督は「とても満足だ。我々のサポーターは、こういった一日の午後を味わうだけの価値があるのだからとても満足だよ。我々にとって非常に重要な勝利だが、もう1試合戦わなくてはならないことを忘れてはならない。今日は単に準決勝を勝ち上がっただけだ」と語り、約十数年ぶりに試合会場のウェンブリー・ スタジアム(Wembley Stadium)を訪れたファンに勝利をささげた。

 また、試合後にはシティのマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)とユナイテッドのリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)が選手やコーチ陣に仲裁される騒ぎを起こしている。

 準決勝のもう1試合では、ストークがボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)を5-0で破り、シティとの決勝戦に駒を進めている。(c)AFP