【4月14日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は13日、ワシントンD.C.(Washington D.C.)のジョージ・ワシントン大学(George Washington University)で演説し、12年以内に財政赤字を4兆ドル(約330兆円)削減することを目指す財政再建案を発表した。

 オバマ大統領は、「鉈(なた)ではなく手術用のメスで」、公的医療保険費、国防費、社会保障費での歳出を削減すると述べるとともに、富裕層への課税を強化する方針を示した。その一方で、教育、ブロードバンド、クリーンエネルギー分野の投資が細ることは許さない姿勢を明らかにした。

 財政赤字を今後10年間で4.4兆ドル(約370兆円)を削減するという下院予算委員会のポール・ライアン(Paul Ryan)委員長(共和党)が示した案については、「悲観的すぎる将来展望に基づいている」と批判した。

 オバマ大統領にとって今回の発表は、米経済のみならず2012年の大統領選で再選を果たすためにも死活的に重要な問題である財政再建について自らの立場を示すとともに、短期的な予算をめぐる論戦に備える狙いがある。(c)AFP/Stephen Collinson