【4月13日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、1981年のスペースシャトルの初の打ち上げから30周年にあたる12日、退役するスペースシャトル3機の「ついのすみか」を発表した。

 前月最終飛行を終えた「ディスカバリー(Discovery)」はバージニア(Virginia)州のスティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター(Steven F. Udvar-Hazy Center)に、今月退役する「エンデバー(Endeavour)」はロサンゼルス(Los Angeles)のカリフォルニア・サイエンスセンター(California Science Center)に、6月に打ち上げられスペースシャトル計画の有終を飾る「アトランティス(Atlantis)」はフロリダ(Florida)州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)に、それぞれ展示される。

 なお、一度も宇宙を飛ぶことはなかった試験機「エンタープライズ(Enterprise)」もニューヨーク(New York)のイントレピッド海上航空宇宙博物館(Intrepid Sea, Air and Space Museum)に展示されることになった。
 
■テキサス州からは怒りの声

 一方、ヒューストン(Houston)にコントロールセンターを抱えるテキサス(Texas)州では、1機も展示されないことに対して怒りの声が上がっている。同州選出のある上院議員は、「(展示場所の)選考には政治的なにおいがする」と非難した。(c)AFP/Kerry Sheridan

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