【4月11日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)と米国人実業家のスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏(63)が率いるクロンケ・スポーツ・エンタープライゼス(Kroenke Sports EnterprisesKSE)は11日、KSEがアーセナルの経営権を取得すると発表した。

 KSEは、アーセナルの持ち株比率を29.99%から62.89%に増加させ、1株1万1750ポンド(約160万円)で残りの株式も買収する。英ロンドン証券取引所(London Stock ExchangeLSE)に提出された声明では、買収金額は約7億3100万ポンド(約1010億円)とされている。

 クロンケ氏は声明の中で「アーセナルに対する我々の献身と関与を強める機会を得たことに興奮している。アーセナルは特別な歴史と伝統を持つ偉大なクラブであり、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)という素晴らしい監督がいる。この豊かな遺産を基盤に、クラブを新たな成功へ導くつもりだ」と述べている。

 また、ベンゲル監督は「この数年、理事会でスタン・クロンケと顔を合わせている。彼は心からアーセナルのためを思っていると思う」と語り、買収を歓迎している。

 クロンケ氏は、米メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のコロラド・ラピッズ(Colorado Rapids)、米プロバスケットボール協会(NBA)のデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)、北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)のコロラド・アバランチ(Colorado Avalanche)を所有している。(c)AFP