【4月6日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)は5日、ロンドン(London)で理事会を開き、2012年ロンドン五輪で適用するアンドロゲン(androgen、男性ホルモン)過剰症の女子選手の参加資格に関する規定を定めることを決めた。

 専門家団が個別の事例を調査し、当該競技の参加資格に関して勧告するという。規則は、7月に南アフリカのダーバン(Durban)で行われる理事会で検討される。

 IOCのアルネ・リュンクビスト(Arne Ljungqvist)医事委員長は「一部の女性は、アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンの過剰分泌によって男性のような身体的特徴を持つ」と説明するとともに、規則の制定はかなり以前から議題に上がっていたもので、最近注目を集めた問題を受けて規定を決めるのではないと述べた。

 キャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)は、第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)の女子800メートルで優勝した後、性別検査を課されている。(c)AFP