【4月1日 AFP】ロシアの13歳の少年が、浜辺でびん入りの手紙を見つけた。それは24年前に書かれたものだったが、その「筆者」であるドイツ人男性がこのたび見つかり、2人が対面した。大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)が前月30日報じた。

 ダニイル君は、3月初め、カリーニングラード(Kaliningrad)近郊の浜辺を散歩中に手紙入りのビールびんを発見。父親が手紙の文面を翻訳した。手紙には1987年9月7日の日付が入っており、フランク・ウェスベック(Frank Uesbeck)という署名とドイツ西部コースフェルト(Coesfeld)の住所が記されていた。

 これを知った記者らは、当時5歳だったフランクさんの住所を調べ、居場所を突き止めた。現在29歳、既婚者で銀行員。ロシアNTVテレビのインタビューに、「びっくりしました!信じられない、何年も水に漬かっていたのにまだ読めるなんて!」と語った。手紙は署名以外は父親が書いたもので、びんに手紙を入れて流したことはうっすらと覚えているという。

 手紙に書かれた住所にはまだフランクさんの両親が住んでおり、デンマークへの旅行中に海に流したと話した。

 ダニイル君とフランクさんは、ビデオリンクを通じて対面。ダニイル君は、額縁に入れた手紙を掲げて見せたという。(c)AFP