【3月31日 AFP】「ヌーベル・キュイジーヌ(新しい料理)」の父と称され、セレブシェフ第1号とも言われるフランス人シェフ、ポール・ボキューズ(Paul Bocuse)氏(85)が30日、米有名料理学校から「20世紀最高のシェフ」の称号を与えられた。

 カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(Culinary Institute of America)は、授賞理由に、「皿の上の料理と料理人の人生、その両方を変革した伝説的なキャリア」を挙げた。

 同校のティム・ライアン(Tim Ryan)校長によると、ボキューズ氏は1960~70年代のフランスで、料理法、食材、盛りつけなどを再考してフランス料理に新風を巻き込んだ、いわゆる「ヌーベル・キュイジーヌ」の旗手となった。また、厨房の世界に閉じこもっていた料理人をメディアに積極的に紹介し、「現代のセレブシェフ第1号」になった。

 授賞式の前にニューヨーク(New York)でのイベントに出席したボキューズ氏は、おいしい料理の秘訣(ひけつ)は食材に尽きる、と話した。「ヌーベル・キュイジーヌ」を創始したと言われている点については、「メディアが勝手にネーミングした。大層な革命を起こしたわけではない」とあまり関心のない様子。世界を駆けめぐってハードワークをこなしている自分の立場を、「ヌーベル・キュイジーヌは、皿に載っているものではなく、勘定書に載っている金額そのものだ」とユーモラスに表現した。(c)AFP