【3月30日 AFP】(一部更新、写真追加)東京電力(Tokyo Electric Power Co.TEPCO)は30日、福島第1原発の放水口近くから29日午後に採取した海水から、国の定めた濃度限度の3355倍の放射性ヨウ素131を検出した。時事通信(Jiji Press)が30日、報じた。

 26日に発表された数値は濃度限度の1250倍で、27日発表の数値は同1850倍に増えていた。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦(Hidehiko Nishiyama)審議官は「上昇は健康に影響はないが、早く原因を突き止め、これ以上高くなることを食い止めることが重要」だと述べた。

 海水を採取したのは、深刻な状況にある福島第1原発の1~4号機用の南放水口から、南へ330メートルの地点。西山審議官は「周辺住民に直ちに影響はなく、海産物も人が食べるまでには濃度が薄まる」との見解を示した。(c)AFP