【3月28日 AFP】ロシアは27日、時計の針を1時間進めて夏時間に移行した。ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領の主導で2月に冬時間の廃止が決まっため、今後は夏時間が恒久的な時刻となる。首都モスクワ(Moscow)の場合は、常にグリニッジ標準時(GMT)からプラス4時間の時刻となる。

 冬時間廃止の理由について、メドベージェフ大統領は、時計の針を戻すことで人間のバイオリズムが乱され、ストレスや病気の原因となると説明している。

 だが、専門家らは、時計の針を進めたり戻したりすることによる人体への悪影響は証明されていないと主張。この決定に疑問を投げかけている。

 だが、メドベージェフ大統領が配慮したのは人間だけではないようだ。「ウシたちは夏時間と冬時間の違いを理解できない。だから、なぜ、乳搾りの時刻が変わるのか理解できない。これでは、かわいそうだ」と述べて、農場の動物たちへも気遣いを見せている。(c)AFP