【3月26日 AFP】タイ国境に近いミャンマー東部のシャン(Shan)州で24日に発生したマグニチュード(M)6.8の強い地震で、26日までにタイで死亡した女性1人を含む75人の死亡が確認された。

 多数の住宅や僧院、政府機関の建物が倒壊したシャン州タチレク(Tachileik)被災地では26日も救助活動が続けられている。

 被災地の映像が少ないなか、タイのテレビ局や亡命ミャンマー人のメディアは大きな亀裂が入った道路や、倒壊した橋や木造住宅などの映像を伝えている。タイ北部でもこの地震で住宅や寺院が被害を受けた。

 被災地はもともと交通が不便なところだったが、軍政は被災地の情報と現地への立ち入りを厳しく統制している。多くの住民はタイのラジオから情報を得ている。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は25日、「オバマ大統領と米国民に代わり、タイとラオスの国境に近いビルマ(ミャンマーの旧国名)で発生した地震で亡くなった方々に心からお悔やみ申し上げます。わたしたちの思いと祈りは、この悲劇の被害を受けた全ての方々とともにあります」との声明を発表した。(c)AFP/Hla Hla Htay

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