【3月24日 AFP】フィンランドの首都ヘルシンキ(Helsinki)で開催されるモダンアート・フェスティバル(IHME Contemporary Art Festival)で23日、上映時間240時間という「史上最長の映画」(主催者談)が上映された。

 タイトルは「Modern Times Forever(Stora Enso Building, Helsinki)」。デンマークのアート集団「スーパーフレックス(Superflex)」が制作したもので、フィンランドの製紙会社ストゥラ・エンソ(Stora Enso)のヘルシンキにある本社ビルの様子を延々と映す。映画の中で、時間は人類滅亡後の未来へと早送りされ、ストゥラ・エンソ本社ビルは時の流れの中で荒れ果て、滅びてゆく。

 ストゥラ・エンソ本社ビルはフィンランドを代表する建築家アルヴァ・アールト(Alvar Aalto)がデザインした建物。フェスティバル主催者によると、このビルが撮影対象に選ばれた理由は「権力の象徴であり、記念碑といえるほど街の中心地にあるから」だそうだ。

「史上最長の映画」はこのビルの真向かいに設置された40メートル四方の巨大スクリーンで、午後8時(日本時間24日午前3時)から1度だけ上映されたという。(c)AFP