【3月24日 AFP】2011年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は、27日に決勝を迎えるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2011)で開幕する。

 今シーズンのF1におけるレギュレーションの変更と技術的な変化が、更なるピットストップやリスクの高い複雑な作戦、そしてもちろんオーバーテークなどのキーポイントをもたらすことになる。

 2010年シーズンとの大きな違いは、1991年シーズンに雨のアデレードで行われたオーストラリアGP以来約20年振りに、タイヤを供給するピレリ(Pireli)の復活だ。

 ピレリに与えられた目標は、F1をもっとエキサイティングなものにするというシンプルなもの。そのため、ゴムの磨耗率を上げ、劣化させやすくするというタイヤ会社の本能に反する行動を取った。これによってレース中はピットストップが複数回行われ、過去の様に作戦の幅が増す。また、2009年の年間王者であるジェンソン・バトン(Jenson Button)のように、タイヤを慎重に扱うことの出来るドライバーがさらに重要となる。

 ザウバー(Sauber)のテクニカルディレクターであるジェームス・キー(James Key)氏は「タイヤは『ピーキー』だ。1周目はグリップがしっかりしているが、それから先は手なずける必要がある。ピットストップも増えて、ピットクルーも更なるプレッシャーにさらされる。そしてピットウォールにいるエンジニアにとっては、全てがはるかに予測できないものになってくるだろう」と語っている。

 また、先行車を追うマシンのドライバーにストレートでアドバンテージをもたらし、またオーバーテークを増加させる可変リアウイングが新たな注目を集める。更に、違う動きとしては、国際自動車連盟(Federation Internationale de l'AutomobileFIA)によるKERS(運動エネルギー回収システム - ブレーキによって運動エネルギーを生成して蓄積し、必要なときに出力の増大を可能とするシステム)の再導入が挙げられる。

 これら全ての変更により、ドライバーがコックピット内ですべきことは更に増えることになる。それに加え、ライバルより優位に立つために何が必要とされているのかをはじき出すなど、ピットウォールにいる技術者たちの作業量も増える。

 予測不可能、劇的な展開、更なる興奮がファンを待ち受ける中、長く新しいシーズンが繰り広げられる。(c)AFP