【3月24日 AFP】スペイン観光省が22日発表した統計によると、スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)の2月の外国人観光客数は、北アフリカでの反体制デモの高まりを受け、急増した。

 モロッコ沖に浮かぶ同諸島の2月の観光客数は90万3985人で、前年同月から18.5%上昇。今年に入ってからの累計は177万人で、前年同期を13.5%上回った。

 スペイン全体では、2月の観光客数は280万人で前年同月から4.3%増、今年に入ってからの累計は550万人で前年同期から4.5%増と、カナリア諸島への観光客の増加がスペイン全体の数字を押し上げた。

 スペインは地中海きってのビーチ・バカンス先として不動の地位を築いてきたが、近年は物価が安い上にドイツや英国などからの距離もさほど変わらないエジプトやチュニジアを相手に、苦戦を強いられてきた。

 だが、1月初旬のチュニジアを皮切りに反体制デモがアラブ世界に波及していくにつれ、エジプトとチュニジアの海辺のリゾート同様にオールインクルーシブ・リゾートが多いカナリア諸島に行き先を変更する観光客が多かったという。

 国連(UN)の世界観光機関(World Tourism Organisation)によると、2010年に外国人旅行者が多かった国は1位がフランス、2位が米国、3位が中国で、スペインは前年の3位から4位に後退した。(c)AFP