【3月23日 AFP】21日、リビア上空の飛行禁止区域で監視活動を行っていた米軍のF15戦闘機が墜落した。搭乗員2人は脱出し、無事に救助された。

 ドイツ・シュツットガルト(Stuttgart)に拠点を置く米軍司令部は22日、「中央ヨーロッパ標準時21日午前10時30分(日本時間22日午前6時30分)ごろ、リビア北東部の上空を飛行中の米空軍のF15ストライクイーグル(Strike Eagle)戦闘機に故障が発生し、搭乗員2名が脱出した。1人は多国籍軍に救助された。もう1人はリビア国民に救助され、手厚く扱われ、現在は米軍の保護下にある」と発表した。

 ニコル・ダーリンプル(Nicole Dalrymple)司令部報道官はAFPの取材に対し、搭乗員1人は軽傷を負ったと述べた。同報道官によると故障の原因は現在調査中。同機は英空軍の基地がある英レイクンヒース(Lakenheath)空軍基地を拠点としており、今回はイタリア北東部のアビアーノ(Aviano)空軍基地から出動していた。

 米軍幹部によると、1人の兵士を救助したのは、回転翼を傾けてヘリコプターのように垂直離着陸をすることができる「オスプレイ(Osprey)」で、リビア沖に展開している強襲揚陸艦キアサージ(USS Kearsarge)から出動した。(c)AFP