【3月12日 AFP】マグニチュード(M)8.8を記録した東北地方太平洋沖地震と津波による被災者の救援活動を支援するために、各国の捜索救助隊が12日、続々と日本に派遣された。中にはニュージーランド地震後の支援活動から日本へ直行した隊もある。

 東北地方の太平洋沿岸では、前日の地震による高さ10メートルにも及んだ津波が、その進路にあったあらゆるものを流し去ってしまった。

 前月マグニチュード(M)6.3の大地震に見舞われ、がれきと化したニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)で2週間にわたり、捜索活動を行ってきた日本の国際緊急援助隊66人は、一夜明けて明らかになりつつある惨状に立ち向かうため急遽、帰国準備に入った。

 米国は救助隊員150人を派遣中であると発表した。この中のロサンゼルス(Los Angeles)のチームもわずか2日前に、ニュージーランドから帰国したばかりだ。また米国国際開発庁(USAID)は、2チーム72人と災害救助犬、さらに救助装備75トン分を派遣したと発表した。

 オーストラリア、韓国、シンガポールの各国政府も、災害救助犬と救助隊を派遣する。

 また中国国営メディアによると、中国赤十字会は日本赤十字社に100万元(約1200万円)の寄付を約束した。

 英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)やチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世から、米歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)さんまで、世界中の著名人からも日本を支援するメッセージが寄せられている。(c)AFP