【3月12日 AFP】11日に東日本を襲った巨大地震で、東京電力(Tokyo Electric Power)福島第1原子力発電所と第2発電所の冷却装置が故障し、周辺住民数万人が避難する中、政府は原子力緊急事態を宣言した。関係各方面は原発事故を防ぐために奔走しているが、地震後の日本の原発に対し、国際社会の懸念も高まっている。

 第1原発1号機の中央制御室では、通常の1000倍の放射線量が計測された。しかし当局は、原発の正門前では通常の8倍程度で「差し迫った健康被害はない」と述べている。

 また原発を運用する東京電力は、冷却機能を失った原発の格納容器内の圧力を下げるために、放射性物質を含む蒸気を放出を始めたと発表した。健康上のリスクはないと強調している。(c)AFP/Shigemi Sato