【3月10日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)で8日、抗議デモを行っていたキリスト教のコプト教徒がイスラム教徒と衝突し、保健省や教会関係者によると、コプト教徒7人を含む少なくとも13人が死亡、45人が負傷した。

 コプト教の神父が9日、AFPに語ったところによると、犠牲者、負傷者とも全員が銃撃を受けたものだという。

 エジプトでは4日、カイロ郊外のヘルワン(Helwan)でコプト教徒とイスラム教徒が衝突し、コプト教の教会が放火され2人が死亡する事件が起きており、これに抗議するコプト教徒1000人あまりが8日午後、ゴミ収集を生活の糧としているコプト教徒が多く住むカイロ市内の貧困地区モッカタム(Moqattam)に集結した。そこに、イスラム教の一団が押し寄せ、コプト教徒との衝突が起きた。

 衝突が起きる前にも、カイロ中心部の国営放送局前で、コプト教徒が数日間にわたり、放火された教会の再建と責任者の処罰を求める抗議デモを行っていた。(c)AFP/Mona Salem