【3月8日 AFP】日中双方が権益を主張する東シナ海(East China Sea)のガス田「白樺(Shirakaba)」(中国名・春暁、Chunxiao)の近くで7日、中国国家海洋局(State Oceanic Administration)のマークを付けたヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦「さみだれ(JS Samidare)」に接近したことについて北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相は8日、中国に正式に抗議したことを明らかにした。

 北沢防衛相は7日の接近について「極めて危険な行為で、外交ルートを通じて(中国に)申し入れをしている」と述べた。日本政府関係者によると、中国ヘリは警戒監視中だったさみだれに水平距離約70メートル、上空40メートルまで接近した。

 中国のヘリは前年4月にも、同海域で2度にわたり海上自衛隊の護衛艦に接近した。また数か月前から中国の航空機が相次いで尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu)に接近し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進を繰り返している。(c)AFP