【3月8日 AFP】前年の大統領選で敗れた後も大統領職に居座り続けるコートジボワールのローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏は7日、現在多国籍企業が独占しているカカオ豆の買い入れと輸出を国の管理下に置くよう命じる「大統領令」を発令した。

 バグボ氏は国営テレビRTIを通じ、「コーヒー豆とカカオ豆の生産者からの買い入れは国が独占的に請け負う」「コーヒー豆とカカオ豆の輸出は国、国が委託した団体、公認の輸出業者のいずれかが行う」と述べた。

 大統領選の正式な当選者として国際的に認知されているアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相は1月、カカオ豆の輸出を1か月間停止する命令を出し、前月には禁輸措置を3月15日まで延長した。これには、(カカオ豆の生産者などから)バグボ氏に流れる資金の流れを遮断し、同氏に権力を移譲させるようプレッシャーをかける狙いがあると見られる。
 
 この禁輸措置以来、カカオ豆は約10%値上がりしている。カカオ豆は同国の主要産品であり、生産高は世界の40%を占めている。(c)AFP

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