【3月7日 AFP】英国のウィリアム・ヘイグ(William Hague)外相は6日、リビアのベンガジ(Benghazi)で反体制派と接触を試みていた「英外交団」が、反体制派に拒絶されたことを受けてリビアを出国したとの声明を発表した。

 ヘイグ外相は声明で、「少数の英外交団がベンガジにいたことを認める。外交団は反体制派と接触するためにリビア入りした。困難な局面にも遭遇したが、現在は無事解決され、リビアを去った」と述べた。

 一方、ベンガジの反乱勢力の広報担当者、アブドル・ハフィズ・ゴカ(Abdul Hafiz Ghoqa)氏は、「彼らのミッションがどのような性質のものだったのか我々は知らない。だが彼らとの協議を全面拒否した理由は、彼らの入国の仕方にある」と述べた。

 ゴカ氏によると、英国人グループはヘリコプターでベンガジ南西の小さな街、スルク(Suluk)に着陸。ゴカ氏は「8人を拘束したが、全員が英国のパスポートを所持していた。拘束の理由は、事前に何の手配もせず、非公式に入国したことだ」と述べ、英国側との対話を拒否したのも一団が事前の合意なく入国したためだと語った。

 また、ヘイグ外相が「英外交団」と説明した一団についてゴカ氏は、「自分は外交官だと主張する1人が、何人かの護衛を連れていた」と述べた。

■「英外交団」はMI6とSASか、英紙

 英紙ガーディアン(Guardian)は7日、この英国人グループが英陸軍特殊空挺(くうてい)部隊(Special Air ServiceSAS)の6人と英秘密情報部(MI6)の2人だったと報じた。一団は、ベンガジの南西約30キロの「al-Khadra Farm Company」に着陸したという。

 また、リビアの国営放送は英国のリチャード・ノーザン(Richard Northern)駐リビア大使と反政府勢力の指導者との電話で会話した際の録音とされる音声を放送。録音の中で、ノーザン大使はこの騒動について「誤解があった」と語りかけたが、反乱勢力指導者側は「彼らは大きなミスを犯した。ヘリで来て広い空き地に着陸するとは」と述べた。これに対してノーザン氏は「彼らの入国方法は知らなかった」と弁解した。

■英政府は今後も関係構築を模索

 英国側からの接触は失敗に終わったものの、ヘイグ外相は反体制派との関係強化を約束するとともに、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の退陣を求めた。デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相も先にカダフィ大佐の退陣を求める発言をしている。

 英国の衛星放送テレビ・スカイニューズ(Sky News)や英BBCによると、英国人の一団は、英海軍のフリゲート艦カンバーランド(HMS Cumberland)に乗り、ベンガジからマルタ(Malta)へ向かった。(c)AFP

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