【3月7日 AFP】デザイナーのジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は5日、人種差別的な発言により「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」を解雇されたジョン・ガリアーノ(John Galliano)について、「彼の作品は決して人種差別的ではない」と擁護した。

 ゴルチエは「ジャンポール・ゴルチエ」11/12年秋冬コレクションのショーの後、一部の記者に対し「今回の不祥事についてとても悲しく思います。ガリアーノは、計り知れないほどの才能を持ったデザイナーでした」「これまでガリアーノが成してきたことは、人種差別とは完全に相反するものです」と擁護。

 ガリアーノが「ヒトラーが好きだ」と発言している携帯動画については、「録音に関していえば、言っていないことを言ったかのように作り替えるこ ともできる」とゴルチエ。「彼らはいくらかの会話を交わしていますが、前後関係や背景はわからない」「(ガリアーノと話している)彼女は、とても自信があり、自分が何をしているかよく理解しているように思える」とコメントした。

 さらに、ガリアーノが彼自身に傷をつけてしまったことを「とても悲しく思う」とし、「彼が心の平穏を得て」ファッション界に戻ってくることを 願っていると加えた。

 今回の一件により、ゴルチエをはじめとした有名デザイナーにも注目が集まり、大きなプレッシャーがかかっている。ゴルチエは「私は仕事中毒です。そのおかげで守られているようなものです。私は何も無いところからスタートしました。コレクションを制作し、発表することだけが最大の関心事です」と語った。(c)AFP

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