【3月2日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で、火災現場からトラ5頭やヘビなどの希少動物が見つかるという騒動があった。野生生物保護当局者が1日明らかにした。

 火災現場の建物から見つかったのは、トラ5頭のほか、ビルマニシキヘビ2匹、インドホシガメ3匹、ネコやイヌ多数。野生生物救助センター長は、「トラは幅15.2メートル、奥行き4.5メートルのおりに入っていた。動物たちの健康状態は良好だ」と語った。当局はヘビやカメを押収したが、トラだけは現在もおりの中にいる。

 現場はマニラ市郊外の2階建ての建物で、裏には大きな庭があり、トラは庭に設置されたおりで飼育されていた。火災のあった建物の所有者はこれらの動物をマニラ市外で飼育する許可を得ていたが、市内の住宅で飼育する許可はとっていなかったため、当局はこの所有者から事情を聞く方針だ。

 野生生物の無許可移送の罪で起訴されて有罪判決となれば、最高で禁錮1年の実刑を言い渡される可能性がある。(c)AFP