【3月1日 AFP】スウェーデンのオロフ・パルメ(Olof Palme)元首相の暗殺から28日で25年を迎えたが、未だ犯人は特定されておらず事件は未解決だ。

 故パルメ首相は1986年2月28日夜、首都ストックホルム(Stockholm)中心部の映画館から夫人と共に歩いて帰宅する途上で、背後から単独犯に2発の銃弾を受けた。

 雪に覆われた歩道は血の海となり、倒れた首相を残して犯人は逃走した。夫人も銃弾でけがを負った。事件後、現場は元首相を悼み、オロフ・パルメ通りと改名された。

 事件はスウェーデン中を震撼させ、四半世紀の間におびただしい数の情報が寄せられているが、未だ犯人は分からず解決していない。使用された拳銃は.357マグナム弾を使うリボルバーだったが、犯人が持ち去り、現在まで見つかっていない。

 前年までスウェーデンの殺人事件の時効は25年で、この事件は2月28日で時効となるはずだったが、スウェーデンは前年、殺人事件の時効が廃止され、捜査は続けられることになった。

 事件からおよそ3年後、その後広く問題視された警察の面通しで、軽犯罪歴があったアルコールとドラッグの依存症者のクリスター・ペターソン(Christer Pettersson)元容疑者を元首相夫人が特定し、同元容疑者は1989年7月に1審で有罪となった。しかし数か月後、上訴審は証拠不十分で無罪とし、元容疑者は釈放された。その後、最高裁が同事件に関する審理開始を認めることがないまま、同元容疑者は2004年に死亡した。

 リスベス・パルメ(Lisbeth Palme)元首相夫人は28日、出演したラジオ番組で「わたしは犯人を特定したのに」と語った。夫妻の3人の息子のうち長男のジョアキム・パルメ(Joakim Palme)氏もうなずいた。同氏は2月にAFPが行った取材にも「合理的な疑いの余地なく、わたしはクリスター・ペターソンの犯行だと確信している。このような重大な犯罪で、誰も罰せられていないなんて、ありえない」と答えた。(c)AFP/Nina Larson