【2月27日 AFP】鉄壁の守備で知られたクリケット英国チームの元1番打者、ジェフリー・ボイコット(Geoffrey Boycott)氏が、ICCクリケットワールドカップ(ICC Cricket World Cup 2011)で、現役時代をほうふつとさせる断固たる対応で自らのサンドイッチを防衛する一幕があった。

 ボイコット氏は24日、インド・ニューデリー(New Delhi)の競技場で開催される南アフリカ対西インド諸島の試合でコメンテーターを務めるため、会場入りした。その際に、脇にサンドイッチを抱えていたところ、警備員に呼び止められ、食べ物を持ち込まないよう言われたという。

 クリケット専門サイト「cricinfo」によると、咽喉がんを患ったことのあるボイコット氏は「わたしはカレーは食べない。(インドでは)たいていカレーが出てくる。だからサンドイッチを持ってきた。辛い物はヒリヒリしてダメだ」と語った。

 しかし警備員も、サンドイッチの持ち込みを断固として拒否した。

「だからこう言ってやった。『大将でも准将でもとにかく責任者を呼べ。おれはこのサンドイッチを持ち込むからな!』」

 やがて国際クリケット評議会(ICC)関係者が現場にかけつけ、ボイコット氏のサンドイッチ持ち込みはようやく許可されたという。(c)AFP