【2月25日 AFP】ロシア紙コメルサント(Kommersant)は25日、ロシア政府の会計監査部局のトップが日本の東芝(Toshiba)に巨額の賄賂を強要したことを認めたと報じた。

 アンドレイ・ボロニン(Andrei Voronin)容疑者は、医療機器をロシアの病院に納入する外国企業に賄賂を強要した疑いで前年11月に逮捕されていた。コメルサント紙によるとボロニン容疑者は当局と司法取引し、刑期を短縮する見返りに他2人の被告を有罪にするため当局に協力したという。

 ボロニン容疑者は、ロシア国内で医療機器を不当な高値で販売した外国企業の「ブラックリスト」をロシア政府が作成したと外国企業に告げ、賄賂を払えば個人的な影響力を使ってロシア政府との取引を継続できるようにすると持ちかけたとされる。

 東芝はロシア内務省に通報し、ボロニン容疑者と合意した外国の銀行口座に90万ドル(約7400万円)を送金した。その直後にボロニン容疑者は逮捕された。ボロニン容疑者は近く起訴される見通し。(c)AFP