【2月21日 AFP】エストニアで19日、バルト海(Baltic Sea)上に張った氷の上を通る全長26キロメートルの自動車道が開通した。

 この道路は、港町ロフキュラ(Rohukula)とヒーウマー(Hiiumaa)島を結ぶ。地元交通当局者によると、冬季に氷の厚さが車両の通行が可能な強度まで厚くなると、「氷上道路」を開通するのが慣わしで、通常フェリーで往復する距離が、片道2時間ずつ短縮できるという。

 法律では氷の厚みが25センチあれば開通許可が出せると決められているそうだが、地元当局では通例、全域で氷が30センチに達するまで待つ。前週、ついにこの基準を満たしたという。

「氷上道路」の開通期間は「天のみぞ知る」。前年は2月中の11日間だけだった。気温が高いのはもちろんのこと、低すぎても氷の内部に割れ目ができてしまうため、通行は不可能になるという。(c)AFP