【2月15日 AFP】14日、米人気クイズテレビ番組「ジョパディ!(Jeopardy!)」で米IBMのスーパーコンピューターが人間のチャンピオンと対戦した。対戦は14日から3日間かけて行われる。

 IBMの創業者トーマス・ワトソン(Thomas Watson)にちなんで名付けられたスーパーコンピューターの「ワトソン(Watson)」は2人のチャンピオン、ブラド・ラッター(Brad Rutter)さんとケン・ジェニングス(Ken Jennings)さんと対戦。結果は、5000ドル(約42万円)を獲得したワトソンとラッターさんが首位に並び、2000ドル(約17万円)を獲得したジェニングスさんが追う形で初日を終えた。

■ビートルズに詳しいワトソン

 大きなコンピューターモニターという外形を与えられて回答者席に陣取ったワトソンは、合成音声でクイズに回答。問題を聞いてブザーを鳴らす速度では、ワトソンがチャンピオン2人よりも抜きんでていることが多かった。

 1964年に放送が始まった「ジョパディ!」は、地理や政治、歴史、スポーツ、エンタメなどさまざまなジャンルからのクイズに回答する番組。それぞれの質問には金額がついており、番組の最後に最高総額を手にした回答者が優勝するというものだ。逆に間違った回答をすると、その金額分だけマイナスされる。

 今回の対決は特別の形式で行われ、回答者は与えられたヒントをもとに質問内容を推測した。

 ワトソンは、ビートルズ(The Beatles)の歌詞に関連した質問で絶好調だった。「Bang, bang, his silver hammer came down upon her head」とのヒントに「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー(Maxwell's Silver Hammer)、とは何か?」と回答。見事正答した。

   「She died in the church and was buried along with her name, nobody came」とのヒントにも、「エレノア・リグビー(Eleanor Rigby)、とは何か?」とまたしても正答だった。

 ワトソンは、他の2人が200ドル(約1万7000円)だけしか獲得できていなかった時点で一気に4000ドル(約33万円)まで積み上げたものの、その後調子が悪くなり始め、別の回答者が誤答だったのにそれと同じ回答をするなど、奇妙な行動を始めてしまった。

 2006年から米ニューヨーク(New York)にあるIBMの研究センターで開発が進められてきたワトソンは、インターネットに接続されておらず、複数の手順で高速に検索を行い、正答に近いと思われる順番に百分率で並べて、最も確度の高いものを回答する。

 賞金は優勝が100万ドル(約8300万円)、2位が30万ドル(2500万円)、3位が20万ドル(約1700万円)。IBMは賞金の全額を、ラッターさんとジェニングスさんは半額をチャリティーに寄付する計画だ。(c)AFP/Chris Lefkow