【1月28日 AFP】(写真追加)エジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領の退陣を求める大規模な反政府デモが3日目に突入した27日、ノーベル平和賞受賞者のモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)元国際原子力機関(IAEA)事務局長がオーストリア・ウィーン(Vienna)からエジプト・カイロ(Cairo)に到着し、イスラム教の金曜礼拝後に計画されている大規模抗議活動に参加する意向を表明した。

 これより先、同氏はウィーンで記者団に対し、求められれば「変革」を率いる用意があると話している。

 エジプトでの反政府デモはここ30年で最大規模に拡大している。これまでにデモ参加者5人、警官2人の計7人が死亡、100人以上が負傷した。治安当局がAFPに語ったところによると、デモ開始から約1000人が身柄を拘束された。

 警備強化により、カイロ中心部での大規模デモは阻止されているが、スエズ(Suez)やイスマイリア(Ismailiya)などの都市で警察とデモ隊との衝突が発生している。シナイ(Sinai)半島の町シェイクズウェイド(Sheikh Zuweid)では、デモ参加者1人が警官によって射殺された。(c)AFP/Mona Salem

【動画】スエズで警察と衝突したデモ隊(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)