独海軍の女性士官候補生が転落死、窮地に立つ国防相
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【1月25日 AFP】海軍の女性士官候補生が事故死するなどドイツ軍で不祥事が相次ぎ、カールテオドル・グッテンベルク(Karl-Theodor zu Guttenberg)国防相が窮地に立たされている。
貴族の家系の出身で温厚な性格のグッテンベルク国防相は国民に高い人気がある。しかし海軍の女性士官候補生が練習船で死亡した後、同じ船に乗っていた他の士官候補生たちが船長の命令を拒否する事態になったことを受けて、同国防相は22日、練習船の船長を職務停止処分にした。
野党は国防相は事故の状況を解明すべきであるにもかかわらず、グッテンベルク氏は船長に責任を押しつけたと厳しく追及している。これに対しグッテンベルク国防相は、船長を職務停止にしたのは事故の状況を徹底的に調べるためで、船長に非がなかったことが分かれば復職させると反論した。
報道によると、2010年11月、ブラジル沖で訓練航海中だった3本マストの大型練習帆船「ゴルヒ・フォック(Gorch Fock)」で、女性士官候補生(25)がヤーダム(帆桁の端)から転落して死亡した。その後同船に乗船していた他の士官候補生たちは、性的嫌がらせが横行するなど船内の秩序は崩壊しており、ひどい場合は強姦まで起きていると訴え、帆柱に登れとのノルベルト・シャッツ(Norbert Schatz)船長の命令を拒否した。
24日には、ゴルヒ・フォックで2008年に転落死した別の女性士官候補生の父親も、改めて娘の事故の調査を要求した。
■アフガンでは銃でふざけて兵士が死亡
ドイツ軍はこれ以外にも不祥事が相次いでいる。前年12月、アフガニスタン北部マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)のドイツ軍キャンプでドイツ兵が銃弾に当たって死亡した。軍は当初、死亡した兵士が銃を手入れしていた時に暴発したとみられると説明していたが、ドイツ議会の調査団が同キャンプの兵士から事情聴取したところ、死亡した兵士は別の兵士と銃でふざけていたときに誤って撃たれたとの証言が得られた。
グッテンベルク国防相は23日、軍がかかえる構造的な問題の包括的な調査を指示した。一方、政治評論家などからは、一連の不祥事に対するグッテンベルク国防相の対応は、2009年に同国防相がアフガニスタンで多数の民間人が犠牲になった空爆について「適切だった」とコメントして物議を醸したことを思い出させるとの意見が出ている。
独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は、「ドイツ軍を覆う不祥事が再びグッテンベルク氏を悩ませ、そして再び隠蔽(いんぺい)工作や虚偽情報疑惑が持ち上がっている」と論評した。(c)AFP/Deborah Cole
【関連記事】タリバン強奪の燃料輸送車にNATO空爆、民間人含む90人死亡か アフガン
貴族の家系の出身で温厚な性格のグッテンベルク国防相は国民に高い人気がある。しかし海軍の女性士官候補生が練習船で死亡した後、同じ船に乗っていた他の士官候補生たちが船長の命令を拒否する事態になったことを受けて、同国防相は22日、練習船の船長を職務停止処分にした。
野党は国防相は事故の状況を解明すべきであるにもかかわらず、グッテンベルク氏は船長に責任を押しつけたと厳しく追及している。これに対しグッテンベルク国防相は、船長を職務停止にしたのは事故の状況を徹底的に調べるためで、船長に非がなかったことが分かれば復職させると反論した。
報道によると、2010年11月、ブラジル沖で訓練航海中だった3本マストの大型練習帆船「ゴルヒ・フォック(Gorch Fock)」で、女性士官候補生(25)がヤーダム(帆桁の端)から転落して死亡した。その後同船に乗船していた他の士官候補生たちは、性的嫌がらせが横行するなど船内の秩序は崩壊しており、ひどい場合は強姦まで起きていると訴え、帆柱に登れとのノルベルト・シャッツ(Norbert Schatz)船長の命令を拒否した。
24日には、ゴルヒ・フォックで2008年に転落死した別の女性士官候補生の父親も、改めて娘の事故の調査を要求した。
■アフガンでは銃でふざけて兵士が死亡
ドイツ軍はこれ以外にも不祥事が相次いでいる。前年12月、アフガニスタン北部マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)のドイツ軍キャンプでドイツ兵が銃弾に当たって死亡した。軍は当初、死亡した兵士が銃を手入れしていた時に暴発したとみられると説明していたが、ドイツ議会の調査団が同キャンプの兵士から事情聴取したところ、死亡した兵士は別の兵士と銃でふざけていたときに誤って撃たれたとの証言が得られた。
グッテンベルク国防相は23日、軍がかかえる構造的な問題の包括的な調査を指示した。一方、政治評論家などからは、一連の不祥事に対するグッテンベルク国防相の対応は、2009年に同国防相がアフガニスタンで多数の民間人が犠牲になった空爆について「適切だった」とコメントして物議を醸したことを思い出させるとの意見が出ている。
独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は、「ドイツ軍を覆う不祥事が再びグッテンベルク氏を悩ませ、そして再び隠蔽(いんぺい)工作や虚偽情報疑惑が持ち上がっている」と論評した。(c)AFP/Deborah Cole
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