【1月25日 AFP】中国政府は、マナーが悪い市民が多いことへの対策として、小学校から高等学校までの学校でマナー教育を義務化する。中国教育省が25日までにウェブサイトに掲載したマナー教育の指針で明らかになった。

 これによると、小学校では基本的な礼儀作法や年配者への敬意、食事マナーなどを教える。中学校では礼儀正しい会話の方法や、他人に対するていねいな対応、適切な服装、電話や電子メール、テキストメッセージなどでの礼儀正しい応対などを教え、高校では、ていねいな1対1の会話や身だしなみ、整然と列に並ぶことなどを教える。

 列の横入りや、つばをはく行為、ゴミのポイ捨てなどは中国でも行儀が悪いとされているものの、中国ではこの種の行為が多く見られる。北京(Beijing)市当局は2008年北京五輪の前にも市民のマナーを向上させようとさまざまな取り組みを行ったが、いまも北京だけでなく中国全土で昔と変わらない光景が続いている。(c)AFP