ろうそくで適職や未来の夫がわかる?占いに夢中なロシア女性たち
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【1月20日 AFP】ロシアの若い女性たちにとって、冬の長い夜は特別な時間だ。ロウを垂らしたり、靴を窓から投げたり、はたまた新聞紙をくしゃくしゃにして、未来の夫や今後の身の振り方について占う。
19世紀のロシア文学に生き生きと描かれている占いの儀式を、人びとは現在も守っている。儀式が行われるのは、ロシア正教のクリスマス(1月6~7日)から公現祭(同19日)の間の夜。ロシア正教会は「異教信仰のなごり」だとまゆをひそめるが、多くのロシア人は非常に真剣だ。
エレーナさん(29)もその1人だ。溶かしたロウをボウルの中の冷水に流し込んだところ、単独で山登りする人間の形が現れた。「それを見た時、今の仕事を辞めて起業しようと決心したんです」
エレーナさんの友人のインナさんも、2年前にした同じ儀式が人生の転機となった。マイクの形が現れたため、歌手に転向。昨年にはファーストアルバムをレコーディングした。
だが、エレーナさんは占いに懐疑的な胸の内も明かした。「みんな、お告げを自分の都合の良いように解釈します。お告げは、自分の抱く夢を確かめる手段でしかありません」
■占いで未来の夫がわかる?
女性たちは、恋愛に関するアドバイスも期待している。占いで「未来の夫が誰なのか分かった」と断言する女性もいる。
カーチャさん(36)は15年前、紙をくしゃくしゃに丸めて作った球の「影」を見るという方法で将来の結婚を占った。壁に映し出された影によって「未来の夫の横顔を知ったのよ」と話す。その夫とは3年前に離婚してしまったが、今でも占いの儀式には参加している。どのようなお告げがでるのかを純粋に楽しみたいという。
結婚占いには、他にもさまざま方法がある。
たとえば、家の窓から靴を投げる。男性がそれを拾った場合には名前を尋ねる。将来、その人と同じ名前の男性と結ばれると信じられている。
コーヒーの粉を使って「未来の夫」の顔を「読む」方法もある。
■共産党機関誌も占い道具に
旧ソビエト連邦時代にも、こうした儀式は行われていた。共産党機関誌プラウダ(Pravda)さえ、占いのためにくしゃくしゃに丸められていたものだ。
現役のエンジニアであるマリナ・キリレンコさん(71)も、プラウダを丸めてはせっせと占いをしていた1人。まだ極東ロシアに住んでいた1963年には、丸めた球の影が二輪馬車の形をしていたためモスクワ(Moscow)へ引っ越すことになると確信した。
その数年後、今度はロウを使って占ったところ「ブリーフケースを持った男性」の形が現れた。役人と結婚することを告げていた。そして本当に、集団農場の役人と結婚した。
「奇跡を信じれば信じるほど、それが実現するチャンスは増えるんですよ」と、マリナさんは噛みしめるように語った。(c)AFP/Marina Lapenkova
19世紀のロシア文学に生き生きと描かれている占いの儀式を、人びとは現在も守っている。儀式が行われるのは、ロシア正教のクリスマス(1月6~7日)から公現祭(同19日)の間の夜。ロシア正教会は「異教信仰のなごり」だとまゆをひそめるが、多くのロシア人は非常に真剣だ。
エレーナさん(29)もその1人だ。溶かしたロウをボウルの中の冷水に流し込んだところ、単独で山登りする人間の形が現れた。「それを見た時、今の仕事を辞めて起業しようと決心したんです」
エレーナさんの友人のインナさんも、2年前にした同じ儀式が人生の転機となった。マイクの形が現れたため、歌手に転向。昨年にはファーストアルバムをレコーディングした。
だが、エレーナさんは占いに懐疑的な胸の内も明かした。「みんな、お告げを自分の都合の良いように解釈します。お告げは、自分の抱く夢を確かめる手段でしかありません」
■占いで未来の夫がわかる?
女性たちは、恋愛に関するアドバイスも期待している。占いで「未来の夫が誰なのか分かった」と断言する女性もいる。
カーチャさん(36)は15年前、紙をくしゃくしゃに丸めて作った球の「影」を見るという方法で将来の結婚を占った。壁に映し出された影によって「未来の夫の横顔を知ったのよ」と話す。その夫とは3年前に離婚してしまったが、今でも占いの儀式には参加している。どのようなお告げがでるのかを純粋に楽しみたいという。
結婚占いには、他にもさまざま方法がある。
たとえば、家の窓から靴を投げる。男性がそれを拾った場合には名前を尋ねる。将来、その人と同じ名前の男性と結ばれると信じられている。
コーヒーの粉を使って「未来の夫」の顔を「読む」方法もある。
■共産党機関誌も占い道具に
旧ソビエト連邦時代にも、こうした儀式は行われていた。共産党機関誌プラウダ(Pravda)さえ、占いのためにくしゃくしゃに丸められていたものだ。
現役のエンジニアであるマリナ・キリレンコさん(71)も、プラウダを丸めてはせっせと占いをしていた1人。まだ極東ロシアに住んでいた1963年には、丸めた球の影が二輪馬車の形をしていたためモスクワ(Moscow)へ引っ越すことになると確信した。
その数年後、今度はロウを使って占ったところ「ブリーフケースを持った男性」の形が現れた。役人と結婚することを告げていた。そして本当に、集団農場の役人と結婚した。
「奇跡を信じれば信じるほど、それが実現するチャンスは増えるんですよ」と、マリナさんは噛みしめるように語った。(c)AFP/Marina Lapenkova