【1月14日 AFP】マレーシアのボルネオ島(Borneo)で、2003年以来目撃談がなく絶滅したと考えられていた希少種ボルネオヤマネコのカメラ撮影に成功したと、同国森林当局が13日発表した。

 ボルネオヤマネコは、イエネコと同程度の大きさで、しっぽは長く、赤茶色か灰色の毛並みをしている。今回撮影された写真は3枚で、サラワク(Sarawak)州北部のプーロンタイ(Pulong Tai)国立公園付近に仕掛けたカメラで2009~10年に撮影された。 

 写真には、ボルネオヤマネコが2~3匹写っており、絶滅が危惧(きぐ)されている種の将来に希望の光が差した。研究がほとんど行われていないため、生態は不明な点が多く、個体数の増減も分からないという。

 同州では計画性のない伐採により森林の大半が失われており、この地域に生息する動植物を脅かしている。森林地帯に住む先住民族の伝統的な生活様式も危機に瀕している。(c)AFP