【1月5日 AFP】カナダ王立天文学会(Royal Astronomical Society of CanadaRASC)は3日、カナダの10歳の少女が超新星を発見したと発表した。超新星発見の最年少記録だという。

 この少女はカナダ東部、ニューブランズウィック(New Brunswick)州フレデリクトン(Fredericton)のキャサリン・オーロラ・グレイ(Kathryn Aurora Gray)さん。同国ノバスコシア(Nova Scotia)州のデイブ・レーン(Dave Lane)さんが前月31日に撮影した天文写真を、今月2日に父親のポール(Paul Gray)さんと一緒に調べていたときにこの超新星を見つけた。

 米国の天文愛好家2人もこの発見を確認し、国際天文学連合(International Astronomical UnionIAU)に報告した。キャサリンさんらが見つけた超新星は地球から2億4000万光年離れたきりん座(Camelopardalis)の銀河「UGC 3378」にあり、「SN2010lt」と名付けられた。

 超新星は燃え尽きた恒星が自身の重力で崩壊し、中性子星と呼ばれるきわめて密度が高い星になった後に大爆発を起こしたもの。その際、猛烈なエネルギーを放出し、しばらくのあいだ明るく輝くため、天文学者にとって最もスリリングな現象のひとつに数えられる。(c)AFP

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