【12月30日 AFP】(一部更新)デンマークとスウェーデンの当局は29日、イスラム原理主義者らによるデンマークの新聞社への襲撃計画を阻止したと発表した。

 デンマークの情報機関PETによると、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を掲載したことがあるデンマーク紙ユランズ・ポステン(Jyllands-Posten)を襲撃しようとしていた容疑者5人が逮捕され、軽機関銃が押収された。

 うち4人はデンマーク国内で拘束された。スウェーデンの情報機関Saepoは、同じ事件に関連して容疑者1人を拘束したと発表した。

 グループは、インド・ムンバイ(Mumbai)で2008年に起きたムンバイ同時襲撃事件に似た方法でコペンハーゲン(Copenhagen)にあるユランズ・ポステンのオフィスを銃撃し、できるだけ多くの従業員を殺害する計画だった。当局によると、「今後数日以内」に実行される予定だった。

 PETのヤコブ・シャーフ(Jakob Scharf)長官は「国際的なテロリスト・ネットワークとつながりをもつイスラム系武装グループだと思われる」と述べた。

 デンマークのラース・バーフォード(Lars Barfoed)法相はリツァウス(Ritzau)通信へのEメールで、逮捕によってデンマーク史上最悪となりえた攻撃を阻止できたと述べた。

 ムンバイ襲撃事件では武装した10人の男が、タージマハル・ホテル(Taj Mahal Palace)など3か所の高級ホテルとムンバイの主要駅、観光客が集まるレストラン、さらにユダヤセンターを同時に襲い、166人が死亡した。(c)AFP/Jasmina Nielsen