【12月28日 AFP】7月に中東の海上を航行していた商船三井(Mitsui OSK Lines)の大型原油タンカー「M. Star」(16万トン)の船体が損傷した事件で、国土交通省の事故原因調査委員会は27日、損傷は爆発物が原因との調査結果を発表した。

 この事件は、「M. Star」が7月28日、中東のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)入り口付近を航行中に船体後部がへこむ損傷を受けたもので、乗組員1人が軽傷を負った。

 共同通信(Kyodo News)や時事通信(Jiji Press)などの報道によると、事故調査委は、船体損傷は爆発物によるものと推定されるとの調査報告書をまとめ、さらに「テロ攻撃の可能性も否定できない」との認識を示した。

 事件をめぐっては8月初旬、アルカイダ系のイスラム武装勢力「アブドラ・アッザム旅団(Brigades of Abdullah Azzam)」が、「メンバーによる自爆攻撃」との犯行声明を出している。

 さらに米運輸省も前月、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織の攻撃によるものと断定。さらなる攻撃の可能性があるとして、ホルムズ海峡、アラビア湾南部、オマーン湾西部を航行する船舶に注意を促す通達を出した。(c)AFP